ギフト ― 2006年11月01日 07:13
読了。
ル=グウィンは、既に70を越える人です。しかし、そんな事を微塵も感じさせず、逆に若々しさを感じさせる物語でした。
最初は、高地の各部族の名称がよくわからず、とまどいました。が、1章はそんな読者の為の解説の章と受け止めれば、2章以降は物語の成長と共に自然に読み進める事が出来ました。
高地での生活や周りの自然、母親が語る物語(蟻に親切だった女の子の話)や、主人公が見知らぬ土地で目隠しをし不安な気持ちでいる様子、母親がすこしずつ衰え死んで行く様子、父親が力をふるう様子。物語のは明朗で、その場にいるように情景が浮かんできます。
話の筋道は分かりやすく、最後は「そんな簡単に。周りの人としても良いの、それで」という感じではありますが、男の子の成長の物語としてはかなり素晴らしいです。また、アメリカの作者が、ギフトのギフトという素晴らしい事を示しているのは、何か意味深い感じがします。
最初、ギフトを持つ者がスタンド使いやX-MENに思えたのは秘密です。(笑)
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。